桐野夏生(きりのなつお)「錆びる心」(さびるこころ)

41 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2011/11/29(火) 19:37:54.62
[いつ読んだ]2年くらい前
[あらすじ]家政婦として雇われた女性の話
[覚えているエピソード]
・食事の用意をするように言われ、「予算は500円」「一人500円ですか」「全員(大人4~5人?)でよ」
というようなやり取りがあり、主人公は冷蔵庫にあった残り野菜でかき揚げを作る。
褒められるが、「○○は今使わず、××にしたら次の食事の一品になったのでは?」と言われる(嫌味ではない感じ)
[物語の舞台となってる国・時代]現代日本
[本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵]
ハードカバーだったような。自信なし。
[その他覚えていること何でも]
家政婦として雇われた家には、病人がいるが病人の世話はしていなかった気がする。
家族の誰かがみていたような。
最後、庭の芝生の上で寝転んで空(星?)を見上げるようなシーンがあったと思う。
短編だったかもしれない。

384 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2012/03/04(日) 00:39:08.72
>>41
遅レスですが、桐野夏生の『錆びる心』がたしかそんな話でした。

388 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2012/03/04(日) 11:00:44.11
>>384
ありがとう!

この本のタイトル(題名)教えて! その10
http://toro.5ch.net/test/read.cgi/books/1321195230/41-388

錆びる心 (日本語) 単行本 – 1997/11
桐野 夏生 (著)
http://amazon.jp/dp/4163173307
表紙画像有り
内容紹介
劇作家にファンレターを送り続ける生物教師。十年間耐え忍んだ夫との生活を捨て家政婦になった主婦。魂の孤独を鋭くえぐる全六篇
内容(「BOOK」データベースより)
皮膚の内側に潜むものは静かに激しく蠢いている。魂の孤独を抉る待望の作品集。閉じこめられた想い封じ込んだ願い叶えられない夢…出口を塞がれた感情がいつしか狂気と幻に変わる。

https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002640439-00
タイトル 錆びる心
著者 桐野夏生 著
著者標目 桐野, 夏生, 1951-
出版地(国名コード) JP
出版地 東京
出版社 文藝春秋
出版年月日等 1997.11
大きさ、容量等 227p ; 20cm
ISBN 4163173307
価格 1333円
JP番号 98040240
部分タイトル 虫卵の配列
部分タイトル 羊歯の庭
部分タイトル ジェイソン
部分タイトル 月下の楽園
部分タイトル ネオン
部分タイトル 錆びる心
出版年(W3CDTF) 1997
NDLC KH271
NDC(9版) 913.6 : 小説.物語
対象利用者 一般
資料の種別 図書
言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語


錆びる心 (文春文庫) (日本語) 文庫 – 2000/11/10
桐野 夏生 (著)
http://amazon.jp/dp/4167602032
表紙画像有り
内容紹介
愛情のない結婚をし、自由を奪われ、「まるで家政婦のような生活を」十年間堪え忍んだ妻が、子供の独立を機に夫との生活を捨て家出して「家政婦としての第二の人生」をはじめる。住み込んだ先の家庭にも、しかし、そこにもまた複雑で奇妙な人間模様があった。初めて見えた外の風景から、自分の心の中の真実に気づく・・・。表題作「錆びる心」のほか、劇作家にファンレターを送り続ける生物教師の“恋”を描いた「虫卵の配列」、荒廃した庭に異常に魅かれる男を主人公にした「月下の楽園」、酔うと記憶をなくすため自分の酒癖の悪さに気づかない男「ジェイソン」、ヤクザの世界に憧れ飛び込んだ男の意外な結末「ネオン」の全六篇。魂の渇きと孤独を鋭く抉り出した短篇集。


錆びる心 (上) (大活字文庫 (104)) (日本語) 単行本 – 2006/2/1
桐野 夏生 (著)
http://amazon.jp/dp/4860552644
表紙画像有り
内容(「MARC」データベースより)
劇作家にファンレターを送り続ける生物教師の「恋」を描いた「虫卵の配列」のほか、「羊歯の庭」「ジェイソン」の3編を収録。孤独な男女の魂が抱える出口のない狂気を抉る短編集。

錆びる心 (下) (大活字文庫 (104)) (日本語) 単行本 – 2006/2/1
桐野 夏生 (著)
http://amazon.jp/dp/4860552652
表紙画像有り
内容(「MARC」データベースより)
10年間耐え忍んだ夫との生活を捨て、家政婦になった主婦。囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とは。表題作ほか、「月下の楽園」「ネオン」の3編を収録。孤独な男女の魂が抱える出口のない狂気を抉る短編集。

錆びる心 (文春文庫) Kindle版
桐野 夏生 (著)
http://amazon.jp/dp/B07ZRLJ7XR


管理人のコメント:
現物を確認したところ、実際は以下のようなやり取りでした。

「うちは一人五百円で食事してますから。よろしくお願いします。これからはあなたが計算して、買い物に行ってくださいね」
(中略)
「それって一食五百円てことですか」
(中略)
「いえ、一日五百円よ」
(中略。主人公・絹子はあり合わせの野菜で掻き揚げを作り、うどんに載せて出す。)
「それからね、絹子さん。掻き揚げ、まだ残っている?」
「いえ、残っていませんが」
「そういうときは多めに作って、夜は掻き揚げ丼にしたらどうかしら。油が節約できるじゃない。あなたも楽だしさ。あんまり入れ込まないでのんびりやってください。」
――桐野夏生「錆びる心」(『錆びる心』)2000年 文春文庫p.221-223より引用

病人がいて他の人が世話をしていること、夜中に庭に出て芝生の上に寝るシーンも確認できました。


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