森村誠一(もりむらせいいち)『虚無の道標』(きょむのみちしるべ)

317 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2008/03/16(日) 17:05:45
時々、思い出して気になる本です。

[いつ読んだ]10年から20年位前
[あらすじ]覚えてません
[覚えているエピソード]ラストシーンのみ
毎年死者が出る登山道の迂回路を命を掛けて作った主人公。だがその十数年後に索道が完成し、登山道を通る人はいなくなった。ラストシーンは主人公の娘(知り合いの娘?)が索道のゴンドラから、その登山道を見つめて、主人公を回想している。

[物語の舞台となってる国・時代]日本(昭和30年から40年代くらい?)
[本の姿・装丁・挿絵]覚えてません
[その他覚えていること何でも]フィクションかノンフィクションかも覚えてません

よろしくお願いします。

この本のタイトル(題名)教えて! その6
http://love6.5ch.net/test/read.cgi/books/1196779422/317


当記事のコメント欄で通りすがり様に情報をご提供頂いたことにより、解決いたしました。


虚無の道標 (角川文庫) Kindle版
森村 誠一 (著) 形式: Kindle版
http://amazon.jp/dp/B00M3OF97A

虚無の道標 (ハルキ文庫) 文庫 – 1997/7/1
森村 誠一 (著)
http://amazon.jp/dp/4894563320
表紙画像有り

森村誠一長編推理選集〈第2巻〉虚無の道標 (1977年) -
http://amazon.jp/dp/B000J8UEOA
表紙画像有り

虚無の道標 (1976年)
http://amazon.jp/dp/B000J97Y4M
表紙画像有り

森村誠一 著. 虚無の道標, 青樹社, 1969, 10.11501/12539496.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001259025

記事更新日:2024年1月14日
記事公開日:2023年1月17日

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通りすがり

森村誠一/著『虚無の道標』青樹社 1969年刊
→角川文庫 1975年刊  広済堂文庫 1993年刊 ほか

百貨店に就職した青年・有馬は出世欲から専務の娘との縁談に乗り気だったが
特に裕福でもない娘・静子に心を奪われ、縁談を蹴って静子と結婚する。
しかし清楚に見えた静子の過去の男性関係を知り、仕事のトラブルも重なって自暴自棄になる。

すべて静子の過去の男(大島)のせいだと逆恨みした有馬は、大島が登山家に
なっていることを知って、山で大島を殺そうと決意し登山技術を学ぶ。
有馬が殺人決行のために大島を追って山に登った翌日、偶然有馬の計画に
気付いた静子は、有馬を止めようと不慣れな山に入り遭難死する。
「もっといい道があれば静子は死なずに済んだはず」と考えた有馬は
自分で登山道を作ることを決意し…。

……どこからツッコめばいいですか、これ? (。-“-)

実際に個人が建設した「伊藤新道」という道をモデルにした小説らしいです。
伊藤新道関係のノンフィクション本もいくつかありますが
「主人公の娘(知り合いの娘?)が索道のゴンドラから…」の部分は史実では
ないようなので、結末に該当の場面があるこの小説で間違いないと思います。
(ちなみに小説中のこの女性は、主人公と共に登山道を造った人の娘)

これもヴァーチャルクライマーさんで発見。本当に頼りになるサイトです。