山崎マキコ(やまざきマキコ)、熱帯プロダクション編著『健康・ソフトハウス物語 パソコン業界少女の生活』

729 名前:瑣末事質問スレッド【7】 624[sage] 投稿日:2008/09/17(水) 14:08:13
[いつ読んだ] バブル期終盤~’92年頃。
[あらすじ] 新潟(?)出身の文系女子大生による、アルバイト先での奮戦記。
[覚えているエピソード]
 ▽大学へ通うことに疑問を持ち、休学する。手に職を持てるアルバイト先として、ソフトハウスに目をつける。
 ▽面接に行くと、消毒薬片手にキーボードを消毒している人物がいて、それが社長だった。
 ▽未経験ということで落とされそうになるが、一晩でMS-DOSを暗記してくる約束で再面接を取り付ける。
 ▽「MS-DOSはパソコンにおける交通ルール」を「~における横断歩道」と言い間違えるが、なんとか採用される。

 ▽社長は実家が喫茶店なのでコーヒーにうるさく、また元劇団主宰者。
 ▽後に、その劇団にいた女性を有能社員として迎える(結局は意見が合わず退社)。
 ▽ヘルプに来た社長の旧知が「じゃ、リリカルなの」と答えたため、 著者の中では彼はリリカルさんと呼ばれる。

 ▽顔が和式便器に似ているため「オベンキ」と呼ぶ四日市出身の友人がいる。
 ▽別の友人と会う約束をし、ついでに「まんだらけ」へ寄る。著者が買った夢幻紳士を見て
  「だからオタクは気持ち悪い」と言われたため、オタクへの差別について腹を立てる。

 ▽安く上げようとノーブランドのフロッピーを業務用に買ったら「こういうものは信頼性が欲しいよね」と注意された。
 ▽TXTの仕事で日曜出勤を命ぜられるが、社長が呑気に構えていることが気に触って職場放棄。
  そのまま実家に帰って母親に愚痴るも「船長が疲れてたら、誰が状況判断して命令下すの!」と一喝される。
 ▽東京へ戻って社長に電話、何もなかったように対応される。翌日出社すると昼食に誘われ、ソフトクリームを奢られる。

[物語の舞台となってる国・時代] 現代、おそらく東京。
[本の姿・装丁・挿絵] 正編と続編あり。正編は大学ノート風の装丁で左開き、続編は右開きで表紙裏に社長の顔のイラスト案。
[その他覚えていること何でも] 続編の著者紹介では、土木科に入り直したことが記されている。実家は土建屋。

この本のタイトル(題名)教えて! その6
http://love6.5ch.net/test/read.cgi/books/1196779422/729


当記事のコメント欄で通りすがり様に情報をご提供頂いたことにより、解決いたしました。


健康 ソフトハウス物語―パソコン業界少女の生活 単行本 – 1990/9/1
山崎 マキコ (著), 熱帯プロダクション (著)
http://amazon.jp/dp/479527455X
表紙画像有り

山崎マキコ, 熱帯プロダクション 編著. 健康・ソフトハウス物語 : パソコン業界少女の生活, ラディク, 1990.9. 4-7952-7455-X.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002067876

記事更新日:2024年1月15日
記事公開日:2023年3月1日

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通りすがり

実物が見られないのですが、表紙絵や目次などから見ておそらくこれだと思われます。

『健康・ソフトハウス物語 パソコン業界少女の生活』
山崎マキコ;熱帯プロダクション/編著 ラディク 1990年刊
『続 健康・ソフトハウス物語』
山崎マキコ;熱帯プロダクション/編著 コンピュータアンドスキャンダルカンパニー 1991年刊

紀伊国屋書店、目次に「一夜漬MS-DOS」「オタクのどこが悪い」という項があります。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784795274556

著者は文系ではないですが農学部卒らしいので、この時代なら
PCやソフト開発は専門外という感じだったと思います。
(この時期~少し後くらいの工学部以外の理系卒業生には
「大学でコンピューター?使ったことないよ」みたいな人が割といます)

著者の実家が建築関係であることはこの記事で確認できます。
https://www.bitway.ne.jp/bunshun/ronten/sample/onti/051229/index.html

通りすがり

すみません、時間経って修正できなくなっちゃったので自己レスで。
山崎マキコ氏の卒業された明治大農学部には農業土木科があったようで
「入り直した土木科」が農学部なのかも知れないです。
農学部と土木科が結びつかなくて要らんことを書いてしまった。。。