恒川光太郎(つねかわこうたろう)「迷走のオルネラ」

672 名前:無名草子さん[] 投稿日:2020/05/19(火) 20:46:03.65
どうぞよろしくお願いします
[いつ読んだ]
2016年以降くらい(3~4年前)
[あらすじ]
本編の内容を覚えていなくて、下記に挙げるエピソードだけ覚えています。ジャンルはミステリーか一般小説
[覚えているエピソード]
・真犯人か黒幕(?)が回想する挿話的な内容
・挿話の内容
黒幕の少年時代。シングルマザーの母親に若い恋人が出来るが、その恋人はモラハラDV気質で、少年時代の黒幕を虐待する
黒幕は成長して精神科医(?)になる。マッチョ(か、格闘技を習ったかで、ある程度腕っぷしが強い)で金もある黒幕は、上述の母親の恋人を探し出して、誘拐、監禁する
その恋人も、母親とはすでに別れていて、おっさんになっている
監禁室で、黒幕は虐待者だったおっさんを洗脳する。洗脳の内容は、おっさんは実は正義のヒーローで、悪を倒す使命がある、というもので、アイドルの写真を見せて、それをヒロインだと思わせたりもする
黒幕自身は、ヒーローを導く役、という設定
外界から遮断して洗脳のストーリーを聞かせ続け、時々薬や暴力も使って、黒幕はおっさんをヒーローに仕立てる
黒幕は洗脳完了したおっさんを、かつての自分のようにDV男から虐待されている少年の元に連れていき、敵はそのDV男だと吹き込む
自分をヒーローだと思っているおっさんはDV男を殺す(直接的な描写は無く、おっさんがDV男を始末したのだろうと思わせる内容)
かつての虐待者に、過去の自分と同じ境遇の子供を助けさせることで、黒幕にとっての復讐(?)も達成された
[物語の舞台となってる国・時代]
現代日本
[本の姿・装丁・挿絵]
文庫で読んだと思う
[その他覚えていること何でも]
作者は中村文則だと記憶していて、タイトル忘れたけど調べたら分かるかと思っていたのですが、
調べても分からないし、どうも中村文則でも無いっぽい

673 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2020/05/19(火) 21:06:57.28
>>672
恒川光太郎「迷走のオルネラ」(『竜が最後に帰る場所』)はどうでしょう?
Wikipediaにあらすじがあります
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%9C%E3%81%8C%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AB%E5%B8%B0%E3%82%8B%E5%A0%B4%E6%89%80

674 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2020/05/19(火) 21:16:12.54
>>673
それです、それ!すごい!こんな一瞬で…
挿話と思ってたけど、短編集の中の一篇だったですね
そうだ、竜が最後に帰る場所。ほかの話も全般好きだったのに、忘れてたなあ
本当にありがとうございます!

675 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2020/05/20(水) 09:09:04.37
自分もこれ読んだのに思いつかなかったわ
ありがとう

この本のタイトル(題名)教えて! その14 ワッチョイ無し
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/books/1526960904/672-675

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784062776509
竜が最後に帰る場所 恒川 光太郎(著/文) - 講談社

講談社文庫
竜が最後に帰る場所
恒川 光太郎(著/文)
発行:講談社
文庫判
320ページ
ISBN 13
9784062776509
ISBN 10
4062776502
出版者記号
06
Cコード
C0193
一般文庫日本文学、小説・物語
書店発売日
2013年9月13日
紹介
しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになった――(「夜行(やぎょう)の冬」)。古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。 (講談社文庫)
魔術のような、奇跡のような。
稀有な才能が描く、世界の彼方――
今、信じている全ては嘘っぱちなのかもしれない。
しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになった――(「夜行(やぎょう)の冬」)。
古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。
目次
風を放つ
迷走のオルネラ
夜行の冬
鸚鵡幻想曲
ゴロンド
解説 大森望

続きを読む 恒川光太郎(つねかわこうたろう)「迷走のオルネラ」

佐藤ラギ(さとうラギ)『人形』(ギニョル)

927 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2010/01/19(火) 14:37:10
[いつ読んだ]4~6年前
[あらすじ] ・小説家?エッセイスト?とか、文筆業の男が主人公
・寺だか公園だかで男娼をしていた少年を自分の後輩?と一緒に監禁する
・一儲けしようと思って、人形作家と協力して少年を使ったスナッフフィルムを撮影・販売する
[覚えているエピソード]
・主人公は昔から爪が弱くて爪をやすりで削って整えている、主人公の母も同じ
・少年が部屋の中でそのやすりを見つけて、手錠を削って逃げようとする
・主人公が少年を監禁しているのは事務所?に使っていた部屋で、それとは別に妻とのマンションがある
・話の終盤で、少年は少年の持ち主?に連れ去られる
・話の最後で、少年のスナッフフィルム(本物)が送られてくる
[物語の舞台となってる国・時代]
・現代日本
[本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵]
・ハードカバー
[その他覚えていること何でも]
・「グランギニョル」という名前の何かが出てくる(webサイトか何か?)
・翻訳作品ではない
・市立図書館の小説の棚に置いてあった
・当時高校生でしたが、貸し出し時に何も言われなかったのでR指定等は無かったんだと思います

あらすじも内容もオチも覚えているんですが、タイトルと作家が思い出せません
「スナッフ 小説」とか「スナッフフィルムを題材にした小説」等でググりましたが発見できません
貴志祐介の本と、電脳~というのはあらすじを確認しましたが違いました

ご存知の方がいたらよろしくお願いします

928 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2010/01/19(火) 15:38:38
人形(ギニョル) 佐藤 ラギ

930 名前:無名草子さん[sage] 投稿日:2010/01/19(火) 16:26:03
>928
それです!ありがとうございました!

この本のタイトル(題名)教えて! その7
http://love6.5ch.net/test/read.cgi/books/1227524784/927-930

人形(ギニョル) 単行本 – 2003/1
佐藤 ラギ (著)
http://amazon.jp/dp/4104577014
表紙画像有り
受賞歴
第3回(2002年) ホラーサスペンス大賞受賞
商品説明
数多の変態を書きつづけてきたSM小説家。現実世界で欲情することのない彼が、ギニョル(人形)と呼ばれる美しい少年に出会う。幼さの残る体には過激なプレイの結果だと思われる無数の傷跡。その尻には、警告とも取れる不可解な言葉が彫り込まれていた。何を尋ねても無言で、何をされても無反応の少年を前にしたとき、小説家の秘められた加虐性が目を覚ます。
理性ある大人が生身の少年を使った残虐な「人形劇」の快楽へと落ちてゆく様子をつづった、第3回ホラー・サスペンス大賞受賞作。冒頭、語り部であるSM小説家が「変態」の定義を述べている。「経験はあっという間に人間から恥じらいを奪う」ため、「変態を、変態だと思わなくなる」。つまり、変態はその性質上、より過激にエスカレートし続けるものであると。
本書では陰惨な虐待の描写がたびたび登場する。思わず「吐き気を催す」ような激烈な内容にもかかわらず、読者は先を読まずにはいられない。しだいに、血や傷や痛みの表現に慣れ、物語終盤を迎えるころには、登場人物たちに愛着さえ覚えてしまう。まさに「変態は、進化する」のである。凄惨な行為、非情な登場人物、そして不気味な結末。もちろん、これら小説を形作る個々の要素も「ホラー」ではあるが、もっとも恐ろしいのは、残酷極まりないこの物語をいつしか楽しみながら読んでいる自分に気付くことかもしれない。(冷水修子)

人形(ギニョル) (新潮社): 2003|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I007284767-00